リオ・ジャパンは8月31日、5GBのHDD内蔵デジタルオーディオプレーヤー「Rio Carbon(リオ・カーボン)」(2万9800円)を10月中旬に発売すると発表した。デジタルオーディオプレーヤー市場では、「iPod」や「iPod mini」を販売するアップルコンピュータが圧倒的なシェアを占めている。5GBクラスで最軽量の製品を市場に投入することでアップル追撃を目指す構えだ。
シェア拡大を図るうえで、同社がキーポイントにしているのは音楽配信に対応している点。マイクロソフトのDRM(デジタル著作権管理)に対応し、ユーザーがインターネットを通じた音楽配信サービスを利用できることをアピールしていく。
また、現在、同社製品を扱うショップは900店舗に達しており、昨年までの300店舗から急激に増加している。矢野間也寸志ゼネルラルマネージャーは、「年末までには1100店舗まで増える」と強調。05年には1200店舗以上に拡大する見通し。
アップルではパソコンショップに加え、総合スーパーや音楽CDショップで販売するなど販路を広げている。しかし、「当社は、パソコン専門店や家電量販店に限定する」(矢野間ゼネラルマネージャー)と、新規販路を開拓せず、既存の小売企業との関係を強化することで拡販を図っていく方針。
新製品の特徴は、5GBクラスで最軽量の重量88gを実現したほか、(1)WMAとMP3、Audibleの各圧縮方式に対応、(2)収録時間が最長160時間、2500曲の音楽ファイルをドラッグアンドドロップで簡単に転送可能、(3)1回の充電で最長20時間の連続再生――など。
同社では、1か月平均の販売台数を1万台と見込む。なお、新製品と同時に、スポーツタイプのフラッシュメモリ内蔵デジタルオーディオプレーヤー「Rio Forge(リオ・フォージ)」を発売する。価格は、256MBタイプが1万9800円、128MBタイプが1万5800円。両タイプ合わせて、1か月平均で4000台の販売台数を目指す。
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