米国におけるプラズマテレビの出荷台数が第1四半期に、前年同期と比べて2倍以上増加したことが、調査会社iSuppliの発表により明らかになった。価格は、前年同期と比べて1000ドル近く下がったという。
同四半期に製造業者から出荷されたプラズマテレビは、約17万5000台だった。前年同期の6万5000台と比較して、169%増加している。出荷台数は、前年第4四半期から今年第1四半期にかけて、わずかに減少したが、これは通常の季節的な変動によるものだ。平均価格は5423ドルから4542ドルに低下し、第1四半期の総売上高は7億9530万ドルだった。大型で解像度の高いテレビは、平均価格がさほど下がっていない。
iSuppliのアナリストRhoda Alexanderによると、市場の成長や価格低下の要因として、製造業者の新規参入による競争の激化や液晶ディスプレイ(LCD)など新技術の台頭に加え、ディスプレイの供給過多が挙げられるという。
「近い将来、これまでより大型の液晶テレビが登場するだろう。この2つの技術は対抗することになる」とAlexanderは述べる。LCDパネル製造業者は、効率よく大型スクリーンを製造するための工場を新設しており、これが大型の液晶ディスプレイテレビの生産を可能にする。iSuppliによると、2003年の世界的なLCDパネル売上は、357億ドルだったという。同社は、この数値が今年、さらに上昇すると予測しており、前年比32%増の470億ドル規模になると見込んでいる。
また、速報データによると、第2四半期の出荷台数は減退しているという 。しかし、今年後半は価格低下が需要を喚起することになりそうだと同社は予測する。
今年後半に関する予測値は、急成長市場をリードし続けたいと考えるトップ5社を初め、製造業者にとっては良い知らせとなる。
同市場の首位はパナソニックで、それに続く第2位がソニーだった。パナソニックの出荷台数は2万7336台で15.6%のシェアを確保した。ソニーの出荷台数は、パナソニックより500台少ない。3位はGatewayで、出荷台数が2万1794台、シェアは12.4%だった。4位はLG Electronicsで出荷台数が2万1244台、シェアは12.1%だった。第5位は日立製作所で出荷台数が1万4828台でシェアは8.5%だった。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。
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