CNET News.comが入手した情報によると、Microsoftは来週、携帯電話や携帯端末用のオペレーティングシステム(OS)Windows Mobileのアップデートを発表する見込みだ。
「Windows Mobile 2003 Second Edition」と呼ばれる今回のアップデートは、Windows CE .NETの中核部分をベースとしたものだが、さまざまな部分に改善が施されていると、この件に詳しい情報筋は述べている。Microsoftのフォーラムに投稿された開発者のコメントによると、この新OSでは、これまでよりも大きなVGA(640×480ピクセル)画面や回転スクリーンのサポートなどの機能が改善されたようだ。この開発者のコメントは、 携帯端末ファンのサイトPocketPCToolsで引用されている。
Microsoftは、新OSの変更箇所について一切のコメントを控えている。
Hewlett-Packard(HP)の計画に詳しい情報筋によると、同社は新製品でこのOSアップデートをサポートする見込みという。また、東芝ではすぐに新モデルをリリースする予定はないが、現行製品の顧客が無償で新OSにアップグレードできるようにすると述べている。
一方、台湾メーカーのAsusは今週ドイツで開催されたCeBit見本市で、VGAスクリーンを搭載したWindows 2003ベースの携帯端末を発表した。ただし、このマシンで新OSが稼動しているかどうかは、すぐには判らなかった。
Microsoftは昨年7月に、Windows Mobile 2003の最初のバージョンをリリース。このソフトウェアはDellやHP、東芝、ViewSonicなどの携帯端末や、Motorolaなどのスマートフォンで採用されている。
Windows Mobile 2003のアップデートに協力するソフトウェア開発者らは、来週サンフランシスコで開催されるMicrosoftのカンファレンスに出席する。Microsoft会長Bill Gatesは24日(米国時間)にこのカンファレンスの基調講演を行う予定だ。
これとは別に、NECは来週、折り畳み式の携帯端末MobileProシリーズのアップデートを発表する。従来バージョンのMobileProには、Windows CE 3.0 OSが搭載されていたが、新モデル「900c」ではOSがWindows CE .NET 4.1にアップグレードされる。
Microsoft製のOSを採用した携帯端末の多くはWindows Mobileを採用しているが、同社はデバイスをより柔軟にカスタマイズしたいハードウェアメーカー向けにはWindows CEの中核部分をライセンス提供するという二重のOS戦略をとっている。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向け に編集したものです。
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