米Microsoftは11月3日(米国時間)、同社のWindows Mobileパッケージを使うPocket PC用ソフトウェアに、音声コントロール機能を追加した。
Voice Commandというこのアドオンを利用することで、Pocket PCユーザーはカレンダーや連絡先を呼び出したり、電話を掛けたり、あるいはアプリケーションにアクセスするなどの、基本的な機能を音声コマンドで呼び出せる。また、このソフトウェアには同社Media Playerの携帯端末用バージョンが統合されており、音楽ファイルの再生を音声でコントロールできる。
Microsoftが音声認識ソフトを準備しているとのニュースは、先週同社がこのソフトのベータテスターを募集し始め、また米Handangoが自社サイトでこの製品の詳細の一部を公表して以来、ネット上に流れ出していた。
Microsoftや米IBMなどの企業は、長い間、音声認識技術の開発に取り組んできている。これは、人間がコンピュータ機器やその上で動作するアプリケーションにアクセスするための自然な方法を考えての動きだが、同時にハイテク分野でも最も難しい挑戦の1つでもある。
Microsoftの話では、この新製品によってユーザーは自然な話し言葉を使ってPocket PC端末をコントロールでき、あらかじめ録音しておいた音声コマンドは使わずに済むという。音声認識技術を利用するこのVoice Commandは、MicrosoftのAutomotive Business Unitで開発されたものである。
この新製品は、HandangoサイトならびにPocket PCウェブサイトで、39.95ドルで購入できる。このソフトウェアを動作させるには、Windows Mobile 2003 for Pocket PCとPocket PC Phone EditionおよびActiveSync 3.7と、さらにWindows XP、2000、Millenium Edition(ME)あるいは98 Second EditionのいずれかのOSが必要になる。
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