米Apple Computerは米国時間22日、iBookの新モデルを発表した。新しいiBookは、CPUがPowerPC G4プロセッサへ変更され、OSはOS Xバージョン10.3(Panther)を搭載。またメモリの高速化や、ATI Technologiesの技術採用によるグラフィック性能の強化など、いくつかの機能向上が図られている。さらに、今回発表となった各モデルには最低256MバイトのRAMとCD-Rドライブが搭載される。
年末商戦に合わせたiBookの改良は、ノート型パソコン市場での競争力強化を狙ったものだが、この市場はコンピュータ市場の中でも特に活気のあるカテゴリーで、価格競争もますます激化しており、大半のモデルが最低でも256MバイトのRAMとCD-Rドライブを搭載している。新型iBookは、9月に発売されたApple最新のPowerBookポータブル機の補完的役割を果たす。
今回のアップデートの結果、Appleの新しいエントリーレベルiBookの価格は、前モデルから100ドルアップして1099ドルとなる。ただし、最新のiBookには800MHzのG4プロセッサ、256MバイトのRAM、30Gバイトのハードディスク、12.1インチ液晶モニター、そしてCD-R/DVD-ROMコンボドライブが搭載されている。前モデルは、800MHzのG3プロセッサ、128MバイトのRAM、そしてCD-ROMドライブが搭載され、999ドルだった。なお、AppleのウェブサイトではG3 iBookの在庫を899ドルで販売している。
Appleによると、新しいiBookではメモリの増強やスロットローディング式CD-Rドライブなど仕様を向上させつつ、価格はこれまでより抑え目にしたという。Appleのハードウェア製品マーケティング担当バイスプレジデント、Greg Joswiakは、これまで1299ドルのiBookにしかなかった機能が1099ドルのモデルにも盛り込まれていると話している。
Appleはさらに、14.1インチ画面のiBookについても機能を強化した。1つは933MHzのG4プロセッサ、256MバイトのRAM、40Gバイトのハードディスク、そしてCD-R/DVD-ROMコンボドライブを搭載して1299ドルとなっている。もう1つのモデルは、1GHzのG4プロセッサと60Gバイトのハードディスクを搭載する部分が933MHz版システムとは異なり、価格は1499ドルとなっている。
今回発表された3つのモデルには、ATIのRadeon 9200グラフィックスチップを採用、32Mバイトのビデオメモリを搭載している。また、どの機種も1回の充電で最大6時間稼働し、AirMac無線LANカードにも対応するという。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。
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