米Apple Computerは米国時間16日、ハイエンド向けノート型の製品ラインを全て更新した。唯一残っていたチタニウム筐体のPowerBookは、新たにアルミボディーのものに変更された。これらの新しいPowerBookは、最高経営責任者(CEO)のSteve Jobsによって、Apple Expo Parisの基調講演の中で公開された。
新モデルのサイズについては変更はなく、引き続き12インチ、15インチ、そして17インチ画面を搭載した3種類という商品構成。最も大きく変わったのが15インチバージョンで、新たにアルミニウム素材の筐体になったことに加え、AirMac Extremeワイヤレス通信機能や、これまで17インチバージョンにしか採用されていなかったバックライト付きキーボードなどのオプションが装備されている。
15インチモデルには2モデルが用意されている。1GHzのモデルは256MバイトのDouble Data Rate(DDR)メモリ、60Gバイトのハードディスク、そしてDVDの再生とCDの作成が可能なコンボドライブが搭載されて1999ドルとなっている。一方、1.25GHzバージョンはAirMac Extremeとバックライト付きキーボードを装備し、512MバイトのDDRメモリ、80Gバイトのハードドライブ、そしてDVDとCDの両方が作成可能なSuperDriveが搭載されて、価格は2599ドルとなっている。
さらに、Appleは12インチと17インチの両機種もアップデートした。17インチモデルは、1.33GHzのG4プロセッサ、512MバイトのDDRメモリ、80Gバイトのハードディスク、AirMac Extreme、そしてバックライト付きのキーボードを装備して、2999ドルとなっている。これは、オリジナルの17インチPowerBookから300ドルの値下げとなる。ちなみに、オリジナルの12インチおよび17インチのアルミニウムPowerBookは、今年1月に発表された。
新しい12インチモデルのほうは、1GHzのG4プロセッサ、256MバイトのDDRメモリ、40Gバイトのハードディスク、そしてDVDの再生とCDの作成が可能なコンボドライブが搭載されて1599ドル。これに200ドルを追加すれば、コンボドライブがDVDとCDの両方作成可能なSuperDriveになる。
Jobsは、ラップトップの売上がデスクトップモデルのそれに急速に近づくなか、2003年をAppleにとってのノートブックの年だと呼んできた。
Appleはまた、これとは別に、新しいワイヤレスキーボードとマウスも発表した。Appleによると、Bluetoothベースの同キーボードとマウスはそれぞれ69ドルで、2週間以内に発売されるという。
同社では、Bluetooth無線通信機能を全てのPowerBookで標準装備としていた。同社ハードウェアマーケティング担当バイスプレジデント、Greg Joswiakは、「PowerBookをデスクトップとして使っているユーザーの数を考えた場合、これは特に理想的な組み合わせだ」と話している。ラップトップとワイヤレスキーボードやマウスを組み合わせれば、ユーザーはネットワークケーブルとディスプレイを接続するだけで、家庭や職場でPowerBookを使えるようになる。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。
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