米Sony Electronicsは、最新のアクセサリを使って、同社製PDAの持つマルチメディア処理能力の高さを強調しようとしている。そのアクセサリーとは、リムーバブルなフラッシュメモリカードにコンテンツを保存するビデオレコーダーだ。
同社は23日(米国時間)、自社のPDA「Clie」のアクセサリである、Clie PEGA-VR100Kを、300ドルで販売すると発表した。これは、テレビあるいはCATV用セットトップボックスから録画したコンテンツを、Memory Stickカードに保存するというもの。録画するビデオは、毎秒15フレームで、320×240ピクセルという大きさだが、このサイズはClieの小さなディスプレイに合わせたものだ。録画したコンテンツは、テレビやPCでも見られる。
この新しいアクセサリは、SonyがClieやMemory Stickフォーマットに関して進めるいくつかの取り組みに沿ったもの。同社では、Clieの持つマルチメディア関連の処理能力を強調したり、Memory Stickの種類や用途を増やそうとしている。同社は、自社のマルティメディアに関する遺産を活用し、また音楽や映像の再生機能をPDAに盛り込むことで、自社の機器と、PalmやHandspringといった他企業の製品との差別化を図ろうとしている。たとえば、同社はいち早くPDAにデジタル音楽プレイヤーを取り入れている。
Sonyはまた、Memory Stickを利用できる機器の数と種類を増やそうとしている。このリムーバブルなフラッシュメモリーカードは、同社が韓国Samsung Electronicsや蘭Royal Philips Electronicsなど、他の家電メーカーと協力して開発したメディアフォーマットである。
アナリストによれば、Memory Stickは、リムーバブル・フラッシュメモリカードの市場シェアで首位に立つべく、競合するSecure Digitalフォーマットとの間で、今後戦いを繰り広げることになるという。SmartMedia、xD Picture Card、MultiMediaCardなど、リムーバブル・フラッシュメモリカード市場では数多くのフォーマットが乱立しているが、現時点ではCompactFlashが最も大きなシェアを握っている。
Clie PEGA-VR100K は、VHSテープよりやや大きなサイズで、1GBのMemory Stick Proカードを使うと、4時間分以上のコンテンツを録画可能という。ユーザーは特定の時間に録画を開始するようプログラムすることができ、また内蔵のTVチューナーを使って、ビデオ入力端子付きのPCでテレビ番組を視聴できる。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。
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