ソフトウェアメーカーの米Lindowsは25日(米国時間)、スパムメールとウェブ広告の遮断機能を搭載した、Linuxオペレーティングシステム(OS)の新バージョン「Lindows 4.0」をリリースした。
Lindows 4.0では、パソコンハードウェアのサポートも大幅に向上しているという。同社によると、同OSは一般的なパソコンハードウェアを全てサポートしているので、平均的ユーザーなら10分足らずでOSをインストールできるという。
Lindowsは、Linuxを一般ユーザーにも利用可能なOSの選択肢として確立させようと、活発に活動している企業の1つだ。オープンソースOSのLinuxは、サーバーでは普及が進んでいるものの、一般的なパソコンユーザーにはインストールと管理が難しすぎると考えている人々が多い。
Lindowsは、米MicrosoftのWindowsを真似たユーザーインタフェースと、ソフトウェアの安定性を高めて手間を省く機能により、こうした懸念に対処した。Lindows最高経営責任者(CEO)Michael Robertsonは、ほとんどのアプリケーションのインストールやアップデートをワンクリックで実行できる、バージョン4.0の新機能「Zero Maintenance」を売り込んでいる。
「最初は手頃な価格かもしれないが、長期的なメンテナンスにかかるコストによって最初の節約分がなくなってしまうというのが、MicrosoftのデスクトップLinuxに対する主張だ」と、Robertsonは声明で述べている。「Lindows 4.0のZero Maintenanceによって、Linuxは、同等のMicrosoft Windows XPマシンに比べてはるかに簡単で、メンテナンスコストも低くなる」(Robertson)
またRobertsonは、Lindows 4.0で追加された新機能、SpamSafeとAdSafeについても宣伝した。SpamSafeは迷惑メールを遮断する「スマート」なスパムフィルタ。AdSafeはウェブサイトのポップアップ広告ページを遮断する機能だ。
Lindows 4.0は同社サイトや小売店で購入できるほか、米Wal-Martなどが販売している低価格PCにプリインストールされている。 Wal-Martは、世界最大の小売チェーンで、当初からLindowsをサポートしている。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。
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