Windowsの商標権を巡り米Microsoftが米Lindowsを相手に起こした訴訟で、シアトル米連邦地裁は2003年1月22日、Microsoftの訴えを棄却するよう求めていたLindowsの請求を退けた。これにより、4月7日に公判を開始し、Windowsという言葉が商標の対象か、それとも一般用語か、裁判所が判定を下すことになる。
この訴訟は2001年12月に、MicrosoftがLindowsを相手どり、Lindowsという名称がWindowsの商標権を侵害しているとして提訴したもの。Lindowsは2002年10月に、Windowsは一般用語だとして、商標権を主張するMicrosoftの訴えを棄却するよう同地裁に請求した。担当判事は、「それが一般用語かどうか、関係者にとって大変重要なことだ」としてこの訴えを退け、公判に審議をゆだねた。
なお、Microsoftは提訴の際に、Lindowsのウェブサイトの閉鎖を求めた。しかしこれまでMicrosoftのこの要求は認められず、同地裁判事は22日、「Windowsという言葉が商標登録に値するか疑わしいと」として、Microsoft側のサイト閉鎖の請求を再度棄却している。
Lindowsは、MicrosoftのOS市場独占を阻止すべく、オープンソースのLinuxをベースにしたOSの開発を行っている。Windows用ソフトウェアを実行できることを売りにしていたが、最近では、Windowsで作成したファイルを読み込めるオープンソースのアプリケーションに力を入れている。
Lindowsの最高経営責任者(CEO)のMichael Robertsonは、今回の判決について遺憾を示しながらも、「陪審員の理解に期待する」と語った。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。
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