ソニーは6月24日、NTT東西と協力し、同社の無線液晶テレビ「エアボード」にLモード機能を搭載した「IDT-LFL1」を発売すると発表した。
エアボードは2000年12月にソニーが発表した、インターネットに接続可能なワイヤレス液晶テレビ。今回の協業により、エアボードからLモードのコンテンツが利用できるようになる。
ソニー ブロードバンドネットワークカンパニーLFX事業室長の前田悟氏によると、「初のテレビ型Lモード端末」になるという。「今までLモードというと電話というイメージだった。しかし我々は『Lモードはサービスだ』と考えている」(前田氏)
Lモードの魅力として前田氏は、ブラウザに依存せずコンテンツを利用できる点のほか、「Lモードは必ず電話番号が分かる仕組みになっている」(前田氏)として、端末によるユーザー認証ができる点を挙げる。さらにLモードは電話機のダイヤルボタンで操作できるため、「テレビのリモコン操作と同じ」(前田氏)と共通性を指摘した。
新たなサービスとして、Lモードを介して写真等の画像ファイルをやり取りするNTT東西の「写真Lメール」サービスが利用できるほか、テレビやDVDなどを見ながら明日の天気を調べるといったLモードコンテンツが利用できる。「今後は固定テレビなどにも使われる技術だと考えている」とソニー業務執行役員常務 ブロードバンドネットワークカンパニープレジデントの西谷清氏は言う。
将来的にはストリーミング配信にLモードを利用か
エアボードIDT-LFL1について説明するソニー ブロードバンドネットワークカンパニーLFX事業室長の前田悟氏 | |
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今後の計画として前田氏は「Lモードを搭載した次世代機種の開発や、エンターテイメントやコミュニケーションを含めた次世代サービスの開発を進めていきたい」と語る。現在のLモードはダイアルアップでないと利用できないが、NTT東西では今後ADSLや光ファイバなどのブロードバンド接続にも対応していく予定。ソニーはLモードのユーザー認証や操作性を活かし、ブロードバンドによるストリーミング配信にLモードを利用するといったことまで視野に入れているようだ。
IDT-LFL1の販売価格は13万円。現在発売されているエアボードの最新型番IDT-LF3はオープン価格だが、店頭の実売価格が約13万円となっており、ほぼ同価格になるという。なお、Lモードのアダプタをセットにした「Lモードパッケージ」は15万円となる。販売開始は7月中旬を予定しており、当初はNTT東西が販売を担当する。今後は量販店での発売も考えているという。
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