サンフランシスコ発-- 米Apple Computer最高経営責任者(CEO)のSteve Jobsは23日(米国時間)、同社の年次開発者会議で、Power Macの新モデル3機種を発表した。このモデルは、現在販売されているどのWindowsベースPCよりも性能が優れているという。
Jobsによると、新Power Macは米IBM製の新PowerPC 970チップをベースに構築されており、1.6GHz、1.8GHz、2GHzの3モデルがある。出荷は8月の予定で、価格はそれぞれ1999ドル、2399ドル、2999ドル。
G5と呼ばれる新チップは、現行のPower Macシリーズで使われているG4チップの後継モデル。新Power Macではチップのバージョンアップの他にも、1GHzのフロントサイドバスやUSB 2.0ポート、シリアルATAドライブが追加されるなどのアーキテクチャ変更がなされている。
Jobsはこれらの新機能追加によって、「世界最速のパーソナルコンピュータ」が実現したと主張。同氏は、新デュアル2GHz Power Mac のほうがデュアル3GHzのXeonマシンよりも性能が優れていることを示す、ベンチマークとPhotoshopのテスト結果を公表した。
新マシンのスペックは、19日にAppleのオンラインストアに誤って掲載されたスペックと同じものだった。
「(オンラインストアへの掲載は)誤りだった、そして、あの内容は実際本当のことだった」とJobsは、Moscone Westコンベンションセンターに集まった3000人以上の開発者を前に語った。
エントリーレベルのモデルは1999ドルで、1.6GHzのG5プロセッサとメモリ256MB、ハードディスク80GB、米NvidiaのGeForce FX5200グラフィックカードが搭載されている。ミッドレンジモデルは2399ドルで、1.8GHzのG5プロセッサ、メモリ512MB、ハードディスク160GB、GeForce FX5200グラフィックカードというスペックだ。ハイエンドモデルはデュアルの2GHz G5チップ、512MBのメモリ、ハードディスク160GB、そして加ATI TechnologiesのRadeon 9600グラフィックカードを搭載しており、価格は2999ドル。3モデルとも、新アルミニウムケース入りで、DVDとCDの読み出しと書き込みが可能なSuperDriveを搭載している。
今回発表されたマシンはすべて、IBMが設計・製造したプロセッサ、並びにアップルの設計したコントローラーチップが含まれる。アップルのコントローラーチップはHyperTransportテクノロジーを利用し、マザーボード上のさまざまなコンポーネント間をデータがやりとりされるようになっている。
このシステムは、まもなく更に高速になるだろうとJobsは述べた。「12カ月以内に、3GHzに達する。この設計アーキテクチャーは本当に速い」(Jobs)
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。
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