タブレットPCのデザインが変化し始めている。パソコンメーカー各社は、さまざまな大きさや形をしたタブレットPCを発表し、顧客の反応を伺っている。
東芝はスレート式のタブレットPCを発表した。サイズは大版のハガキ程度。米Intelはクレジットカードを2枚並べた大きさの「マイクロタブレット」を完成させている。小さいながらも完全なパソコン機能を装備する。
これに対して米Motion Computingの路線は異なり、14インチのスクリーンをタブレットPCに装着する。現在販売されている最大サイズのタブレットPCより2インチ大きくなる。
Intelのモバイルプラットフォーム部門ディレクターのDon MacDonaldは、「ほとんどの人が求めているのは、どこにでも持って歩ける1台のパソコンだ。だから、どんなデザインのタブレット型PCでも、それぞれ 果たす役割がある。しかし真の問題は、現在の環境下でどの形や大きさのものが 普及するかだ」と述べた。
小型のタブレットPCは、平均的なPDAよりもはるかに処理能力が高く、機能も豊富だ。また、フル機能を備えたノートパソコンよりも非常に軽量で電力消費効率も良い。
外回りの営業社員を多く抱える企業は、小型タブレットPCのプロトタイプ に高い興味を示しているという。しかし、顧客が窮屈なキーボードや小型画面に パソコン並みの価格を払うかどうかはわからない。東芝によると、たとえば製造業の現場などからはスレート式タブレットPCに好意的な反応があるが、その以外の顧客からは、やはりキーボードが欲しいというフィードバックが寄せられている。
出荷台数は少なかったものの、タブレットPCの発売当初の売り上げは予測をやや上回った。ちなみに、これまでで最も売れ行きが良かったのは、いわゆるコンバーチブル型のタブレットPCだ。たとえば東芝のProtege 3500などの製品で、サイズや重さ、外観は小型ノートパソコンと大差ない。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」