NTTドコモは10月28日、2010年度上期(4〜9月期)の連結決算を発表した。売上高は前年同期比0.4%減の2兆1382億円、営業利益は同9.5%増の5315億円、純利益は同8.8%増の3097億円。端末の販売収入の減少により77億円の減収となったが、パケット収入の拡大、端末調達原価の低減およびコスト削減などにより、前年比462億円の営業増益となった。
パケットARPU(ユーザー1人あたりの月額利用額)は、スマートフォン向けのサービスやiモードの底上げにより、前年同期の2450円から90円増の2540円となった。ドコモ代表取締役社長の山田隆持氏は、今後パケットARPUをいかに上げていくかが経営問題の根幹であるとし、「年間で110円のパケットARPU増を目指す」と意気込みを語る。
また、iモードでのパケットARPUを上げる取り組みとして、11月下旬に開始予定のオープンプラットフォーム「ドコモマーケット(iモード)」も紹介した。
「中期ビジョンとして示した『変革とチャレンジ』の実現に向けて着実に歩んでいることを実感できた上半期だった。今後はパケットARPUの年間110円アップという大きな目標に向かって努力するとともに、LTEや電子書籍にも力を入れたい」(山田氏)
国内のスマートフォン市場で大きなシェアを持つ「iPhone」には、4月1日に発売された「Xperia」と10月28日に発売された「GALAXY S」の2機種で対抗したいと話す。また、KDDIのスマートフォン「IS03」にSkypeアプリが搭載されることについては、「ドコモもVoIPについて考えなければならない。LTEが開始されれば低遅延になるためVoIPも簡単に入るようになる。そのあたりも含めて総合的に考えていきたい」とコメントした。
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