ノベルは10月15日、クラウド環境におけるアイデンティティ(ID)およびアクセス管理とコンプライアンス対応を支援する「Novell Cloud Security Service」の国内提供を、クラウド事業者向けに行うと発表した。2010年内に提供を開始する予定。
Novell Cloud Security Serviceは、企業内システムとパブリッククラウド間を結ぶフェデレーションサービスを提供し、企業内のセキュリティポリシをパブリッククラウドに対して拡張するもの。フェデレーションによる認証およびプロビジョニング、イベントログの監査、追跡など、企業がクラウドサービスを活用するためのセキュリティサービスを提供する。SalesforceやGoogle Apps、企業内認証リポジトリなどへの接続、稼働状況のモニタリング、事業者用および利用者用管理画面、マルチテナント管理などを実現できる点が特長だとしている。
また、同ソリューションには60以上のコンポーネントが含まれており、クラウド環境におけるIDおよびアクセス管理ソリューションとしては業界で唯一、マルチテナント対応を実現するとしている。主要コンポーネントは、マルチテナント環境への対応を支援する「Director」、企業内の認証LDAPサーバの利用を支援する「Secure Bridge」、SaaSアプリケーション連携を支援する「Security Broker」など。これらにより、ユーザーの情報をクラウド上に残すことなく、SaaSなど認証を利用するクラウドサービスのサイトにアクセスできるとしている。
加えて、使用状況や課金に関する機能を備えたマルチテナント環境により、複数の顧客やアプリケーションを効率的に管理できるという。これにより、安全でコンプライアンスを確保したコンピューティング環境を顧客企業に提供したいと考えるクラウド事業者を支援できるとしている。
Novell Cloud Security Serviceの提供価格は個別見積もりとなる。
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