日本IBMは10月13日、クラウド環境構築のためのサーバ、ストレージ、ネットワーク、ソフトウェア、導入サービスをパッケージ化したクラウド環境構築用アプライアンスの新製品「IBM CloudBurst V2.1 on Power Systems」を発表した。サーバとして、同社の汎用プロセッサ「POWER7」を搭載したUnixサーバ「Power Systems」を採用したもの。12月17日より提供を開始する。
従来のCloudBurstは、x86サーバである「System x」にのみ対応していたが、今回、サーバとしてAIXをOSとするPower Systemsに対応したことで、稼働状況の監視、プロセッサやメモリ、I/Oレベルでの自動エラー修正機能等、より信頼性の高いシステムとして提供でき、ユーザーの選択肢を広げるとしている。
CloudBurst V2.1 on Power Systemsでは、最小構成で16コアを搭載し仮想サーバは160個まで、最大構成では仮想サーバを2960個まで稼働することが可能。高い拡張性を提供するとともに、AIXによる先進のセキュリティと高い可用性を備えたクラウドサービスを提供できるという。
合わせて、高いデータ転送能力を備えるミッドレンジのディスクストレージ「IBM System Storage DS5020」とストレージ仮想化装置「IBM System Storage SAN Volume Controller(SVC)」を搭載。ストレージを一元管理するとともに使用効率を高め、1データを分割して保存するストライピング機能などにより、データへの高速アクセスを実現しているという。
日本IBMでは同日、IBM CloudBurstに導入されているクラウド管理ソフトウェア機能を仮想アプライアンスとしてパッケージ化したソフトウェア製品を、Power Systems基盤に対応させた「IBM Service Delivery Manager on Power Systems」も発表している。同製品も12月17日より提供される。
税別参考価格は、IBM CloudBurst V2.1 on Power Systemsが約9300万円。IBM Service Delivery Manager on Power Systemsが18万9600円(100PVU単位の場合)。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス