富士通は8月10日、携帯電話のセンサーとパソコンを使った健康サービス「深体創工房(しんたいそうこうぼう)」を提供開始した。日々の活動状況や体の変化などをネットワーク経由で専用のサーバに記録し健康を管理できる。タニタの体組成計とも連携しており、測定結果を携帯電話へ送ることもできる。
対象となるのは、前後、左右、上下の3方向に対する移動速度や方向を感知する3D加速度センサーを搭載した富士通製の携帯電話端末。サービス開始時はNTTドコモの「F-01B」「F-02B」「F-03B」「F-04B」「F-06B」「F-07B」「F-08B」「F-08A」「F-09A」の9機種で利用できる。
深体創工房のiアプリを起動し、携帯電話を持ち歩くだけで活動量を記録し自動的にサーバへ送信する。蓄積されたデータ履歴は携帯電話とパソコンから確認でき、活動状況はカレンダーやグラフ形式で表示される。
理想の体をつくるための「からだデザインコース」では、「まじめに健康コース」「ちょい悪おやじコース」など、自分のなりたい体に合わせたコースを選択できる。生活習慣や性格診断の結果から、一人ひとりに合わせた運動プログラム(行動プラン)を提示する。行動プランを達成するとポイントが付与され、目標の達成状況も確認できる。
指定した日時になると前日の活動状況の数値や1週間の行動へのアドバイスがメールで届く。からだデザインコースを利用している場合は、測定結果をもとにした応援メッセージがオリジナルキャラクターから送られてくる。
利用料金は無料だが、利用者が増えてきた段階で課金サービスや広告ビジネスも展開するとのこと。富士通では、2012年末までに100万人の利用者獲得を目指す。
富士通 パーソナルビジネス本部 副本部長の三竹兼司氏は、病院管理システムパーケージや電子カルテの導入事例を挙げ、富士通は医療分野において豊富な実績があると説明。「国民の普遍的な課題である健康を、富士通のICT技術でいかにサポートできるか考えていきたい」と述べ、深体創工房はその取り組みの1つとした。
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