Microsoftは米国時間7月27日、同社の家庭向け省エネルギーウェブアプリケーション「Microsoft Hohm」を、Blue Line Innovationsが提供する電気モニタ「PowerCost Monitor」と接続可能にしたと発表した。家庭用ブロードバンド接続を利用する両者により、ユーザーは家庭の電気使用量をウェブまたはテーブルトップの電気モニタで確認することができる。
家庭用電気モニタは、家庭におけるある期間内の電気使用量とその電気代を表示する。いわば、家庭向けのスピードメーターと1マイルあたりのコストを表示するダッシュボードだ。
Hohmをこのモニタに接続することにより、ユーザーは、この同じリアルタイム情報をPCやスマートフォンなどのウェブ接続された端末から参照できるようになる。重要な点としては、1日全体の電気使用量を調べたり、期間ごとの使用量を比較したりと、さらに詳しくデータを分析できるようになることが挙げられる。
Microsoftにとって今回の契約は、同社が消費者向けの省エネルギー対策として投入するHohm上で電気モニタを介してエネルギーデータを表示するため、初めて締結したものとなる。MicrosoftはHohmを、家庭におけるエネルギー効率の改善から電気自動車の充電のスケジューリングにいたるまでのすべてを管理するためのソフトウェアハブにしたいと考えている。Googleも既に、同社の「PowerMeter」アプリケーションを家庭用電気モニタに接続するための契約を数社の機器メーカーと締結している。
これは、月間電気使用量以上の情報を知りたいと望むユーザーにとって、省エネルギー化に向けたより詳細な情報を得るという、スマートグリッド支持派が提唱する利点の一部が、電気会社によるスマートメーターの設置の必要なく達成できることを示すものである。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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