「iPad」への需要を読み切れなかったのはAppleだけではない。このタッチスクリーン式タブレットのディスプレイを製造する、韓国のLG Displayも同様だ。
LG Displayの最高経営責任者(CEO)Kwon Young-Soo氏は現地時間7月22日、工場が「フル稼働」しているにもかかわらず、iPad用ディスプレイの注文に応えきれないと語った。
「(Appleからの)需要は増え続けていて、すべてに対応できない」と、Kwon氏はLG Displayの四半期決算の電話会見で語った。
LG Displayは2009年、AppleにLCDディスプレイを供給する5億ドル規模の契約を交わした。
2010年4月初め以降、Appleはすでに330万台のiPadを販売しているが、販売初日から大半の顧客は入荷待ちの状態になっている。特に、いつもなら新しいテクノロジに飛びついたりしない人たちがiPadに関心を寄せていることに驚いている、とAppleは言う。
Appleの最高執行責任者(COO)Tim Cook氏は米国時間7月20日に行われた四半期決算発表の電話会見で、「(iPadと)『iPhone 4』のどちらも、四半期末の時点で受注残がある。両製品とも製造できしだい販売していく」と述べた。
実際にディスプレイの供給が追いつかないのかどうか、Cook氏は言及しなかった。LG DisplayのKwon氏は、iPadディスプレイの生産増強を検討しているが、2011年初頭までは十分に対応できないと語っている。
iPadの初期の販売台数には誰もが驚いているようだ。Appleが販売台数を発表した後、いくつもの技術系アナリスト企業が、年間のタッチスクリーンタブレット販売予想を根本的に修正しなければならなかったと述べている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」