カリフォルニア州サンブルーノ発--YouTubeは、より大きな画面でオンラインビデオを楽しむにはどうすればいいかという同社最新のビジョンを披露する準備を進めている。
「YouTube Leanback」は、社内でしばらくの間温められてきたアイデアに対する名称である、とYouTubeの技術者らと製品マネージャーらは米国時間7月7日の説明会で述べた。
テクノロジ業界では、長い間取り組んできた問題がある。それは、いわゆる「10フィート体験(約3m離れたところからテレビを視聴する体験)」向けの独自のユーザーインターフェースを提供することである。
これには、マウスを必要とせず非常に簡単なキー入力で操作可能であることが必要となる。そして、YouTubeは、こうしたタイプのユーザーインターフェースにおいて、新デザインが「画期的」であると考えている、とYouTube Leanbackの製品マネージャーであるKuan Yong氏は述べた。同社は、こうした機能が、同サイトでの視聴時間の増加につながることを期待している。
YouTube Leanbackを使用すると、ビデオはフルスクリーン表示になる。ビデオが再生される一方で、ユーザーや友人のお気に入りのビデオが、画面底部で帯状にサムネール表示される。また、動画の検索は画面上部で行うことができる。すべての操作コマンドは矢印キーとエンターキーがベースとなっている、とYouTube LeanbackのユーザーインターフェースデザイナーであるJulian Frumar氏は述べた。
同プロジェクトはまだベータ段階であるが、TestTubeからアクセス可能になっている。Yong氏によると、YouTubeは「Flash」でLeanbackを構築しているため、「iPad」ユーザーは早期テスターにはなれないという。
しかしながら、これは、Leanbackを他のプラットフォームへ持って行く前に、一般的な概念としてうまくいくことを確認するためだ、とYong氏は述べる。GoogleとYouTubeが HTML5標準の対応に取り組んでいることを考えれば、LeanbackのHTML5版については言うまでもないかもしれない。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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