気軽に乗れる自転車でも、転倒や衝突で何かに頭をぶつけると致命的な状況になる。そのため、乗車時にヘルメットをかぶる人が増えた。
通常のヘルメットは頭を衝撃から守る受け身の防御ツールだが、今回紹介する自転車用ヘルメット「CLASSON」は、より積極的に安全を確保するためのスマートな機能を搭載している。現在クラウドファンディングサービス「Kickstarter」で支援募集中。
CLASSONは、方向指示器とブレーキランプを組み込んだ自転車用ヘルメット。そして、後方から近づく自動車の存在もLEDの光で教えてくれる。
前後に設けられた方向指示器は、スイッチを操作することなく光らせられる。曲がる方向へ腕でサインを出すと、ヘルメット内のセンサが腕の動きを認識し、左または右の方向指示器が自動的に点滅するのだ。ブレーキランプも同様で、速度を落とすと自動的に点灯する。
後方の自動車は、カメラでとらえた映像を解析し、右後方または左後方から近づくと、“つば”にある右側または左側のLEDが光って教えてくれる。これにより、前に注意を向けた状態で、左右どちらの後ろから自動車が近づいているか認識できる。
CLASSONは、ナビゲーション機能も備えている。連携させたスマートフォンのアプリで目的地を設定して移動を始めると、つばのLEDが曲がる方向を指示してくれる。地図を見る必要がないため、交通状況に集中できて安全性が高まる。
さらに、ビデオを撮影してストリーミング配信することも可能だ。安全性を高める機能ではないが、日々の自転車ライフを手間なく記録できて楽しいだろう。
Kickstarterでの支援受付期間は日本時間7月22日まで。記事執筆時点(日本時間7月1日19時)でキャンペーン期間は20日残っているが、すでに目標金額3万ドルを大幅に超える約8万1600ドルの資金を集めている。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」