Appleは米国時間3月21日、健康管理アプリ用のフレームワーク「CareKit」を発表した。これは「ResearchKit」とよく似ているが、ResearchKitが医療分野の研究者による患者の医療データ収集のためのフレームワークである一方、CareKitは患者自身の健康状態に焦点を当てている。最初のアプリはパーキンソン病の患者用であり、米国の6つの大規模医療施設で利用できる。
パーキンソン病の患者用アプリには、ケアカードや症状の追跡、加速度センサを利用した振戦の検査といった機能が搭載されている。
Appleの最高執行責任者(COO)Jeff Williams氏は「可能性は無限だと考えている」と語った。
プライバシーについては、情報の共有相手を選択できると、Appleは述べている。
CareKitはオープンソースのフレームワークとして4月に公開される。
同氏はまた、ResearchKitの進捗として、糖尿病における2大類型の細分化や、全米50州を対象とした喘息発作の引き金の洗い出しなどについて述べるとともに、先端医療機関における調査についても言及した。
Appleは発表イベントのなかで、ResearchKitがもたらした成果をビデオで紹介した。その胸を打つビデオでは、「Apple Watch」のセンサを活用して、てんかん発作の兆候を検知したり、パーキンソン病患者の病状の進行を調査するといった、ResearchKitの具体的な活用例が語られていた。
Appleは2015年3月に実施したApple Watchの発表イベントのなかで、ResearchKitを披露していた。このフレームワークは医療関係者によるアプリの開発と、患者に関する情報収集を容易かつ一貫性のあるかたちで実現することを目的としている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス