Appleは直営店の店員に対し、「Apple Watch」をオンラインで注文することを顧客に推奨するよう指示しているという。
「Apple Watch」の予約注文受付は4月10日に開始される予定だ。そして4月24日にはオンラインで、または、予約を入れた場合はApple直売店で同製品が入手可能となる。ただし、ニュースサイトBusiness Insiderの匿名情報筋によると、「店舗在庫は数量が限られる見込み」だという。Business Insiderが入手した、Appleの小売を統括するAngela Ahrendts氏が書いたとされるメモは、同製品のオンラインでの購入が格段に簡単であることを述べる内容となっている。
「われわれの顧客が、列に並んで待ちながら製品を入手できることを祈る日々は終わった。Apple Storeアプリとわれわれのオンラインストアでは、Apple Watchと新しい『MacBook』が格段に簡単に購入できるようになっている。顧客は、注文した製品がいつどこに届くかをはっきりと知ることができる」とそのメモには記されている。「これは、これまでの習慣を大きく変えるものであり、実現には皆さんの協力が必要である。顧客に、オンラインにはより多くの在庫が揃っていることを伝え、注文がどれほど簡単であるかを示してほしい」(Business Insiderが入手したメモ)
またこのメモには、新しい12インチのRetina Display搭載MacBookの購入についても、オンライン注文が推奨されることが記されている。
このメモが本物であるとした場合、それはAppleにとって戦略の転換となる。Appleは当然ながらこれまで、最新製品をチェックして購入するために直営店を訪れることを顧客にやめさせようとしたことは決してない。Appleは、直営店にApple Watchの各モデルを説明する専門の店員を配備して、顧客がApple Watchを試着できるようにしていると報じられている。しかしそうすると、必ず付いて回るのが在庫の問題である。
もちろんほとんどのApple製品購入者がおそらく、近くのApple Storeにふらりと立ち寄ってApple Watchを見たり試着したりしたいと考えるだろう。しかし、それを可能にしたところで、顧客が製品を購入して帰れるとは限らない。Appleは概して、新製品発売直後に在庫の問題に見舞われる。顧客は製品を購入できないことも多く、特に何時間も列に並んだ場合は不満を感じることも多い。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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