Googleが「Chrome Web Store」からツールバーやその他「多用途の拡張機能」を取り除こうとしている。Chromeブラウザのインターフェースをすっきりとしたものにし、ユーザーが予想外の不快な思いをするのを防ぐためだ。
今回の変更は多くの拡張機能プログラマーを混乱させるだろうが、Googleは2014年6月まで既存の拡張機能の提供を認めるとしている。新たな拡張機能については、直ちに新しい規定に従わなければならない、とChrome担当エンジニアリングディレクターのErik Kay氏は述べている。
Kay氏は米国時間12月19日のブログ投稿で次のように書いている。「Chrome Web Storeの拡張機能は、範囲が絞られて理解しやすい単一用途のものでなければならない。Chrome拡張システムにはこれまで常にそうした意図があったが、すべての拡張機能がこの理想に沿っているわけではない。多用途の拡張機能は、ブラウザUIを占有し、ユーザーのウェブブラウジングの速度を遅くする可能性があり、場合によっては、大幅に低下する恐れがある」
Googleは、特にツールバーを問題視した。同社はChromeにツールバーを組み込めないようにしようとしたが、拡張機能のシステム上、根本的にブロックすることは技術的に不可能だったため、代わりにポリシーを変更することにした。
Googleは一般に、中央でソフトウェアを承認することによって管理する方式より、ユーザーレビューによって結果が決まるオープンなアプリストアを好む。しかし、比較的オープンなアプローチをとりながらも、同社は、自ら管理したいエコシステムがあること、そして、ハイテク業界には「壁で囲った庭」がいまも存在すると考えていることを依然として示している。
Googleは、今回の変更により、一部のプログラマーが困難を抱えることになるのは承知している。「個々の拡張機能に分割しなければならないケースも考えられる。開発者は、収益化のために別のアプローチに移行する必要が出てくるかもしれない」と、Kay氏は述べた。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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