Appleの「iPad」はタブレット市場において支配的な立場に依然あるが、その市場シェアはGoogleの「Android」に少しずつ奪われつつある。
iPadシリーズは、第3四半期にタブレット出荷数の55%を占めたが、第2四半期からは14%減少し、2010年初頭のiPad登場以来最も低いレベルとなった。ABI Researchが米国時間11月27日に公表したデータによって明らかになった。
市場シェア減少の原因としてはサムスン、Amazon、ASUSなどがあり、GoogleのモバイルOSは出荷されるタブレットの44%以上に搭載されているとABI Researchは述べ、その市場シェアは増加すると予測している。
ABI ResearchのJeff Orr氏は「大手デバイスOEMに好まれるOSであることから、Androidエコシステムは、新規メーカーの数、さらなる市場にリーチするためのより良いデバイスの選択肢の幅、そして、アプリやコンテンツに価値を見いだすより多くの開発者数など、数字の上で成長を継続すると予測されている」と声明で述べる。
「iPad mini」が第3四半期に発売されたが、同デバイスは、AppleがGoogleより市場シェアを取り戻すための助けにはならないとABIは予測している。
「小型低価格のiPad miniを発表することで、Appleは、Androidが7インチクラスタブレットを足掛かりとして攻略してきていることを認めた形となっているが、同時にAppleは、イノベーションや価格、年間で最も重要な販売期間の製品供給の面で決定的な打撃を加えることに失敗している」(Orr氏)
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したもので す。
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