Amazon Web Services(AWS)が、全地域で「Amazon Simple Storage Service」(Amazon S3)の価格を約24~27%引き下げると発表した。これはクラウドプロバイダーのAWSが、自らのITインフラストラクチャにおいてスケールメリットを生かせるようになったことを示す値下げだ。
「我々はS3の価格をすべての地域で24%から27%引き下げる」と、AWSのシニアバイスプレジデントAndy Jassy氏は語った。
今回の値下げは、「古参のテクノロジ企業」の追い落としを狙うAWSの戦術を如実に示す実例と言える。
Jassy氏がこの発表を行ったのは、米国時間11月27日から29日までラスベガスで初開催されているカンファレンス「AWS re: Invent」でのことだった。このイベントは、開発者とユーザーが一堂に会し、クラウドへの移行をはじめとする重要なテーマについて話し合うことを目的としている。
Jassy氏は基調講演の中で、AWSのクラウド化されたコンピューティングインフラストラクチャの巨大な規模、顧客ベース、およびエコシステムについて説明した。その要旨は、増えつつある競合企業と比べて、AWSが圧倒的に優位に立っているという比較的シンプルなものだ。それを実証するように、Netflixがこれから数カ月以内にAWS上での運用に完全移行するとのトピックもあった。
Jassy氏は、AWS事業の実情を示す以下の項目について説明したが、AWSの事業は、Eコマース大手であるAmazonのビジネスに占める割合が今のところ10%ほどにとどまっているため、Amazonの業績に謎を残したままだ。主なデータは次の通りだ。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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