インテル、IDF 2012を開幕--音声やジェスチャー採用技術を披露

Rachel King (ZDNET.com) 翻訳校正: 編集部2012年09月12日 08時03分

 サンフランシスコ発--テクノロジがさらに「直感的」なものになってきたことに伴い、Intelは、すべてのデバイスにわたってタッチおよび音声機能を実現することによってコンピューティングに「人間のような感覚」を加えようとしていると、同社の最高製品責任者を務めるDavid Perlmutter氏は述べた。

 Intelのアーキテクチャグループを率いるゼネラルマネージャーである同氏は米国時間9月11日午前、Intel Developer Forum(IDF)2012の開幕に際し、同カンファレンスの開催が15年目を迎えたことに言及するとともに、Intelは「この歳月の間に進化し、多数の素晴らしいテクノロジを発信してきた」と述べた。

 しかし2012年のカンファレンスにおいて大きく取り上げるのは、エクスペリエンスに加えて、データセンターからデバイスにいたるまでの未来の実現と形成に向けてIntelが業界パートナーといかに協業するかに関する議論であるとPerlmutter氏は述べた。

 「デジタル変革の時代が来た」とPerlmutter氏は述べた。「ここにいる多くの人々がそれを理解しているだろうが、ここにいない人々の多くはそれを理解していないかもしれない」(Perlmutter氏)

 今まさに生じている真の大きな変化は、モバイルパーソナルコンピューティングを中心としたものだとPerlmutter氏は述べた。

 2011年のウルトラブックの発表に続いて、2012年には同デバイスをメインストリームへと押し上げようとしているIntelは、第4世代「Intel Core」プロセッサ(開発コード名「Haswell」)によって、2013年に向けて「モビリティの再発明」を目標に掲げている。

 「モバイルコンピューティングにおいて素晴らしいエクスペリエンスを実現するには、多数の機能が必要である」ことをPerlmutter氏は認め、つまりそれは、タッチスクリーンや1日中持続するバッテリ駆動時間からインスタント起動機能までのすべてを提供することを意味すると説明した。

 そこでPerlmutter氏は、業界パートナーの協力によってウルトラブックに搭載される予定のテクノロジを紹介した。

 Nuanceによる「Dragon Assistant」のベータ版がデモで披露され、GoogleとAmazonの両方において検索結果がほんの数秒間で表示された。Dragon Assistantはおそらく、Appleの「Siri」が「MacBook Air」に統合される前の完成を目指している。

 「Dragon Assistant Beta」は2012年第4四半期に一部のウルトラブックに搭載されて出荷される予定である。Nuanceによる音声SDKコンポーネントを含む「Intel Perceptual Computing SDK 2013 Beta」は、開発者らに対して今週提供開始される予定だ。

 さらにIntelは、ジェスチャー制御の統合に向けてCreativeやSoftKineticとも連携した。例えば、Perlmutter氏は、ウルトラブックの上部にクリップで取り付け可能なCreative製の3Dカメラを紹介した。Perlmutter氏によると、USBを介した給電によってサイズとコストの両方において大幅な削減が達成されているという。

 提携先の中には意外な企業もいくつかあった。例えば、IntelとMasterCardが意外な組み合わせであることはPerlmutter氏も認めたが、両社はオンラインショッピングエクスペリエンスを簡単で安全なものにするために協力している。

 MasterCardでグローバル製品およびサービス担当プレジデントを務めるGary Flood氏は、MasterCardはショッピングプロセスを簡素化することができ、IntelはMasterCardプラットフォームによる「PayPass Wallet」のセキュリティをさらに高めることができるだろうと付け加えた。

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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