スマートフォンやタブレット向けに最適化されたGoogleのデジタルニューススタンドアプリケーション「Google Currents」は、2011年12月に華々しいデビューを飾った際には、「Flipboard」にとって初めての(そしておそらくは唯一の)本格的な脅威とされた。
それ以降、Google Currentsは機能やコンテンツの面であまり前進は見られなかったが、米国時間4月11日を境に、こうした状況も大きく変化することになった。
Googleで製品マネージャーを務めるMussie Shore氏はGoogle Mobile Blogで次のように説明している。「米国での公開後、読者からの要望が最も多かった機能は、このアプリケーションを世界各国で利用可能にすることと、コンテンツの同期を高速化することだった」
コンテンツの同期はそれほど速くなったようには思えないが(もちろん、これはユーザーのインターネット接続環境にもよる)、Google Currentsの開発チームは各国から寄せられる関心には対応した。
対応はまずユーザーベースについて行われ、同アプリが「Google Play」およびAppleの「App Store」で提供されている地域であれば世界中どこでも入手可能になり、これによってGoogle Currentsは世界規模で飛躍的に拡大することになった。
コンテンツの面では、国際的なパブリッシャーが世界各国の読者向けに現地のコンテンツを追加できるようになり、さらに提供する地域や、自動翻訳機能を有効にするかどうかも選択が可能になった。読者は新たに設けられた地球マークのアイコンを使用することで、コンテンツを38の対応言語のいずれかに自動翻訳できる。
既に現地のコンテンツを掲載する各国版の刊行を始めている出版物としては、英国のThe Guardian、イタリアのLaStampa、ドイツのFinancial Times Deutschland、オーストラリアのABC News、インドのHindustan Timesなどがある。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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