ベリサイン、SSLサーバ証明書にマルウェアスキャンを無償提供

 日本ベリサインは8月9日、ベリサインSSLサーバ証明書への「VeriSign Trust Seal」機能の無償提供、SSLサーバ証明書の購入サイト「ストアフロント」で取り扱う製品やサービスラインアップの拡充を発表した。

 VeriSign Trust Sealは、すべてのベリサインSSLサーバ証明書に無償で提供される機能。運営者は「マルウェアスキャン」と「シールインサーチ」の機能を無料で利用できる。

 マルウェアスキャンは、同社のSSLサーバ証明書を購入したドメインに対して、Gumblarのようなマルウェアが埋め込まれていないか、ベリサインが外部からスキャンするサービス。マルウェアが発見された場合は、管理者に連絡して被害拡大を防止する。シールインサーチは、検索サイトでの結果表示欄に、サイト名とともにベリサインのチェックマークが表示されるサービス。特定のセキュリティソフトと検索エンジンの組み合わせで表示される。これらの機能のオンオフは選択可能だ。

 同社ではこうした機能を4月から大規模企業向けに提供していたが、今回の機能拡充を機に、すべての顧客に対して無償提供を始める。VeriSign Trust Sealは2年と3年の長期版を新設した。

 SSLサーバ証明書の製品である「セキュア・サーバID」とその上位製品である「グローバルサーバID」では、これまでの1年と2年に加えて、新たに3~5年の長期証明書を提供する。90日と180日の短期証明書も新設して、短期間のキャンペーンサイトなどでも利用できるようになっている。更新可能期間の拡大、更新時の製品変更も可能にして柔軟性を高めた。他社SSLからの乗り換え時でも、元証明書の有効期間を引き継げるようにした。

 エンドユーザー向けのサービス拡大として、BIGLOBEやソースネクスト、Lunascapeとの協業も発表した。「BIGLOBEサーチ」でキーワード検索した場合に、検索結果画面の適合サイトにベリサインシールを表示する。ソースネクストではセキュリティ対策ソフト「ウイルスセキュリティZERO」に、Lunascapeではウェブブラウザ「Lunascape」に同機能を追加している。日本ベリサインでは、今後モバイル端末への対応を進めていくほか、米国で提供するさまざまな機能をローカライズしてタイムリーに提供するとしている。

 同社の代表取締役社長兼CEOである古市克典氏は、今回の一連の発表を「SSLサーバ証明書サービスの進化」としており、使いやすさや機能の向上、価格を据え置いている点を強調した。これらの進化によって、「業界におけるダントツのトップブランドとしてあり続けることと、ネット環境に“Trust”をもたらすことによりお客様の安心安全な電子商取引を支え、お客様とともに成長することを目指す」と説明した。

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