友人に教えてもらった場所が自分のお気に入りになる――日常生活でよくあるこのような体験をオンラインで実現するサービスが間もなく一般公開される。Compathは8月9日、「Compath」クローズドベータ版を公開した。
Compathは友人が撮影し、投稿した写真をもとに、レストランやイベントなど、今まで知らなかったさまざまなシーンを発見、共有できるiPhoneアプリだ。
ユーザーインターフェースは、「Instagram」などに代表される写真共有アプリと似た作りとなっている。ここには活発な情報共有に向けた工夫がなされているという。
ユーザーが情報を投稿し、共有するサービスで最も大きな課題になるのは、“いかにして情報を登録するユーザーのモチベーションを担保するか”ということ。レストラン情報ひとつとっても、同種のサービスがあふれかえる現在、投稿にメリットがない限り情報は集まらない。
これを解決するため、Compathでは、写真撮影時につけるフレームを選択できるようにするなど、「ユーザーが楽しく写真を撮り、投稿する」という点に力を入れているという。フレームについては、今後撮影位置に合わせてスポンサー企業を募るなど、収益化の道も模索する。
サービスを提供するCompathのFounder兼CEOである安藤拓道氏は、デジタルガレージやカカクコム、ネットプライスが運営する起業支援プログラム「Open Network Lab」の2期生。27歳になる同氏は、大学生の頃にもベンチャー企業に参加していたという根っからの起業家で、今回は2回目の起業となる。
Compathが目指すのは「行動を起こさせる写真の共有」と語る安藤氏。スマートフォンが普及しつつある中、写真共有アプリも随分多くなってきた。激戦が続くこのカテゴリで新たな価値観を生み出すことができるか? 9月にも公開予定の正式版に期待したい。
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