「Google+」がメンバーに対し同ソーシャルネットワーク上での本名使用を義務づけていることをめぐって論争が起きているが、Googleのバイスプレジデントがこの件について自分の考えを述べたようだ。
Googleのソーシャル部門担当シニアバイスプレジデントであるVic Gundotra氏は、米国時間7月24日夜のテクノロジブロガーRobert Scoble氏との対談の中で、GoogleがGoogle+に関する初期の取り組みの中でいくつかの過ちを犯したことを認めたと報じられている。しかし、同氏は本名使用を義務づけていることはポジティブな雰囲気を作り出すためだと説明し、「レストランがシャツを着用していない人の入店を認めないのと同じことだ」と述べた。
数年前Gundotra氏の部下としてMicrosoftで働いた経験を持つScoble氏は25日、Google+への投稿の中で対談内容の詳細を公開した。
Gundotra氏はScoble氏に対し、Google+が本名使用を推奨する目的は、実際の名前や正式名にこだわっているのではなく、「一般名称の使用を義務づけて、奇妙な方法で自分の名前を綴る人々を排除することが目的だ。例えば、上下逆さまの文字や『god』のように明らかな偽名を使う人々だ」と説明した。
Googleはプロフィールで本名を使うことをユーザーに義務づけるという規則をめぐって、さまざまな不満を招いている。Googleは、ユーザーが偽名やニックネームを使うことによってソーシャルネットワーク上で発生するかもしれない問題を回避したいと考えているが、プライバシーについて懸念しているユーザーは匿名で利用できる機能を求めている。
米CNETの姉妹サイト米ZDNetのブロガーであるViolet Blue氏は、一部のGoogle+ユーザーの名前をめぐる苦闘について詳細に報じている。
Gundotra氏によると、Google+は匿名を認める方法がないか検討中だが、そうした機能が実装されるまでにはしばらく時間がかかるという。
Gundotra氏は、Google+チームのメンバーも自らの過ちから学習していると説明、彼らがGoogle+ユーザーとコミュニケーションを取る方法を変更し、間違っていることをしたとユーザーに説明する計画があることを明かした。
Scoble氏は、Googleがプロフィール名に関する新規則の適用を開始した方法について「公平でも賢明でも」なかったと感じているが、全体として同社の方向性は正しいという印象を受けている、と自身の意見を述べた。また一部報道によると、Gundotra氏はScoble氏に対し、今後数週間、GoogleのGoogle+に関する決定に注意するよう告げたという。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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