日本通信は7月4日、NTTドコモにLTE(高速通信規格)回線とのレイヤー2相互接続を申し入れ、接続に向けた協議を開始したことを発表した。ドコモは2010年12月24日に、受信時最大37.5Mbps、送信時最大12.5Mbpsの高速データ通信サービス「Xi(クロッシィ)」を開始している。
日本通信では、LTE回線とのレイヤー2相互接続を行い、3GとLTEを統合したMVNO(仮想移動体通信事業者)サービスを提供する。また、LTEベースのクラウドサービスを準備しているメーカーや流通のMVNOをMVNE(仮想移動体サービス提供者)としてサポートするとしている。
同社では、「LTEは3Gとは異なり、有線高速通信網に匹敵する通信速度を提供することができるため、まさに無線の光ファイバーとして使う側は有線と無線との違いを意識することなく、あらゆるクライアント端末がクラウド・データセンターと有機的につながることが可能になる。LTE網を利用して初めて、クラウドコンピューティングは、真のプラットフォームになり得る」としている。
ドコモはXiの提供開始に併せて、MVNO向けにサービス提供の申込みを受け付けていた。現在、数十社から問い合わせがあるという。
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