グーグルは4月26日、キーワードを入力する度に検索結果がリアルタイムで変わる「インスタント検索」機能の提供を開始した。現在は段階的に提供されており、数週間ほどですべてのユーザーが利用可能となる。
通常Googleの検索結果は、キーワードを入力してEnterキーを押すか検索ボタンをクリックことで表示されるが、インスタント検索では入力される言葉を先読みしてユーザーが求めているであろう検索結果をリアルタイムに表示する。
例えば、検索窓に「え」と入力するだけで『映画』に関する検索結果が自動で表示され、2文字目に「ぷ」(えぷ)と入力すると検索結果は『エプロン』に関する内容に切り替わる。ページ全体をリロードするのではなく、Ajaxにより検索結果のみを動的に生成することで、リアルタイムな検索結果の表示を可能にしているという。
グーグル製品開発本部長の徳生健太郎氏は、Googleのユーザーは検索の際にキーワード入力で約9秒、表示された検索結果からリンクを選ぶまでに約15秒の時間を費やしているというデータを紹介。インスタント検索によってこれらの時間を平均2~5秒縮められると説明した。
米国では2010年9月8日から同機能が提供されている。徳生氏によると、米国ではインスタント検索の提供開始から2週間でEnterキーや検索ボタンを押さない検索が増加したほか、Googleホームページの検索セッション数も増加したという。また、日本での提供が約半年遅れた理由としては、日本語入力ソフトウェアやJavaScriptなどの干渉の解決に時間がかかったためと説明した。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」