UPDATE Hewlett-Packard(HP)は米国時間2月9日、登場が長らく待たれていた同社9.7インチタブレット「TouchPad」を発表した。また、HPは、同社OS「webOS」をPCに搭載するという重大な計画も発表した。
TouchPadに搭載されるOSは、HPが2010年4月にPalmを12億ドルで買収した際に獲得したwebOSとなる。TouchPadは、その他の機能として1024×768ピクセルディスプレイ、重量1.5ポンド(約0.68kg)、厚さ13mm、ビデオチャット可能な前面カメラ、16Gバイトまたは32Gバイトの内蔵メモリ、 Adobeの「Flash」 対応、Beats by Dre製スピーカ、1.2GHzデュアルコア「Snapdragon」プロセッサを搭載する。
TouchPadは当初、Wi-Fiのみに対応するデバイスとして提供される。ただし、HPは、3G/4Gモバイル接続に対応するバージョンを今後発表する計画があることを明らかにしている。
しかし、TouchPadは、webOSを搭載する最も大きなデバイスということにはならない。HPのエグゼクティブバイスプレジデントTodd Bradley氏は、同OSを改良し、PC上での動作を可能にする計画があることを発表の最後に明らかにした。これはノートPCとPCの両方を対象としている。その時期については明かされなかったが、HPがPCメーカー業界トップにあることを考えると、PC市場に対して大きな影響を及ぼすことになると思われる。
HPは、TouchPadとwebOSのPC搭載に加え、webOSプラットホームを稼働するスマートフォン2機種も発表した。そのうち1機種は第3世代の「Pre」で、同初代機はwebOSを搭載する初のデバイスとして2009年中頃に登場していた。
新バージョンのPreは、前モデルに比べてディスプレイ解像度が2倍で、HDビデオ録画機能が加えられており、前面カメラおよび1.4GHzのQualcomm製プロセッサを搭載している。HPは、Pre 3について2バージョンを提供し、1バージョンはHSPA+対応で、もう1バージョンはEVDO Rev A対応となる。いずれも8Gバイトもしくは16Gバイトのメモリを搭載可能で、出荷は「今夏」を予定している。
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