AMDは、1月6日に米国ラスベガスで開催される「2011 International CES」で、CPUとGPUを単一のチップ上に統合したAPU新製品「Brazos」(開発コードネーム)を発表する。これまで「Fusion」(開発コンセプト)と呼ばれていた同製品が、2011年より製品化されて市場に登場する。
今回発表されるのは、ノートブックとオールインワンタイプのデスクトップPCに搭載されるEシリーズ「Zacate」(18W)と、HDネットブックに搭載されるCシリーズ「Ontario」(9W)の2製品。高精細動画や画像をスムーズに再生、編集できるほか、10時間以上のバッテリー稼働を実現する。AMDによれば、Ontarioのグラフィックパフォーマンスは現状のネットブックの10倍以上となる。
AMDでは、両製品を499ドル以下で販売されるPC向けに提供していくという。「従来のこの価格帯(499ドル以下)のPCでは得られなかった体験をユーザーに提供する」(AMD Client Platform Product Management シニアマネージャのJonathan Seckler氏)
Jonathan氏は、AMDが今後APUを展開していく上で鍵となるのはISV(独立系ソフトウェアベンダー)との関係だと強調。そのための具体的な取り組みとして、開発ベンダー向けにSDKやAPIを提供する「Fusion Experience Program」や、開発ベンダーに資金を提供する「Fusion Fund」を紹介した。
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