チップメーカーのAdvanced Micro Devices(AMD)が、Linuxのオープンソースプロジェクトである「MeeGo」に加わった。同社の専門技術を利用して、タブレットやスマートフォンなどの携帯機器におけるMeeGoの採用を促進する予定である。
2010年に入って発表されたMeeGoは、IntelのOS「Moblin」とNokiaのソフトウェア「Maemo」の統合によって構築されたオープンソースOSである。MeeGo OSは、ネットブック、タブレット、携帯電話などの携帯機器や、インターネットに接続されたテレビや車載システムなどの組み込み機器で動作するように設計されている。
MeeGoプロジェクトを運営するのは、Linuxの発展と採用の促進を目的とする非営利団体The Linux Foundationである。AMDはすでに、The Linux Foundationの「ゴールド」メンバーであり、同団体のボードメンバーにも名を連ねている。
AMDはアイルランドで今週開催のMeeGoカンファレンスにおいて現地時間11月15日、同プロジェクトにおける同社の新しい役割を発表した。このカンファレンスでは、NokiaとThe Linux Foundationがともに、MeeGoに対する開発者らの関心を高めようとしている。
AMDのソフトウェア開発担当コーポレートバイスプレジデントを務めるBen Bar-Haim氏は声明で、「MeeGoは、エキサイティングなオープンソースモバイルOSであり、携帯機器および組み込み機器メーカーによる今後の採用をわれわれは期待している」と述べた。「MeeGoのような、業界における共同の取り組みにエンジニアリングリソースを提供できることをうれしく思っており、このOSが、われわれの組み込み計画の促進と、われわれが今後提供する予定の『Accelerated Processing Unit』(APU)の市場機会の拡大を支援するだろうと期待している」(Bar-Haim氏)
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス