便乗スパムメール、早くも出回る--オバマ氏の米大統領当選決定を受け

文:Robert Vamosi(CNET News.com) 翻訳校正:編集部2008年11月06日 19時15分

 米大統領選が米国時間11月4日に決着して数時間も経過しないうちに、全世界のスパムメールにBarack Obama次期大統領の名前と画像が組み込まれ始めたと、複数のセキュリティ企業が報告している。英国に本拠をおくセキュリティ企業であるSophosは、現地時間11月5日に同社の研究所が観察したスパムメールの60%が何らかの形でObama氏に関連していると報告した。

 あるスパムメールには、Obama氏の勝利宣言の演説と称する動画へのリンクがある。リンクをクリックすると、あるウェブページへ誘導され、「Adobe Flash Player」のアップデートとして「adobe_flash9.exe」というファイルのダウンロードを求められる。これは、Adobe Systemsの公式アップデートではない。ダウンロードをするとユーザーのコンピュータがトロイの木馬に感染する恐れがある。

 Sophosはこのトロイの木馬を「Mal/Behav-027」と命名した。F-Secureは同じものを「W32/Papras.CL」としている。Sunbelt Softwareも同社のブログでこの件について報告している。

 一方で、Websenseが別の脅威を報告している。これはObama氏に関するインタビューを装う電子メールというものである。この電子メールには「BarackObama.exe」というファイルをインストールしようとする動画サイトへのリンクが表示されている。このファイルをダウンロードすると、トロイの木馬に感染する恐れがある。

この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ

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