日本レコード協会(RIAJ)、コンピュータソフトウェア著作権協会(ACCS)、日本国際映画著作権協会(JIMCA)は12月21日、9月に実施した「ファイル交換ソフト利用実態調査」の結果をまとめ、発表した。
調査結果によると、ファイル交換ソフトの「現在利用者」がネット利用者の9.6%との結果となり(2006年6月の調査では3.5%)、ファイル交換ソフト利用者の急増が明らかになった。また、利用者がダウンロードしたファイル数のほか、アップロードの経験者数とファイル数なども軒並み増加しており、これに伴い、著作権侵害行為(著作物の無許諾での送信行為)も激増していることが推定されるとしている。
また、現在利用者が主に利用しているファイル交換ソフトは、上位から「Winny(27.0%)」「Limewire(18.8%)」「WinMX(15.0%)」「Cabos(13.1%)」「Share(11.0%)」であった。前回の調査からWinny、WinMXの利用割合が減少している。過去1年のダウンロード数は平均481ファイルで、内訳は「音楽関連(平均211.3)」「映像関連(同183.0)」「写真・画像関連(同34.7)」「書籍関連(同33.2)」「ソフトウェア(同14.2)」となっている。
なお、「過去利用者」がファイル交換ソフト利用をやめた理由では、「ウィルスや自分のPCの情報が流出するのが不安になった(32.6%)」と「著作権侵害などの問題がある(31.3%)」が2大理由となっている。
この調査は9月14〜24日に、モニターを活用して行うウェブアンケート方式で実施したもの。回収数はそれぞれ、スクリーニング調査が20301サンプル、現在利用者を対象とした調査が1943サンプル、過去利用者を対象とした調査が2205サンプルとなっている。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス