Mac OS Xの最新アップデートに盛り込まれた新機能に対して、ユーザーへの通知や了承なしにApple Computerのサーバーと定期的に交信することから、一部で懸念が高まっている。
同社は先週、バグの修正や機能の追加がなされたMac OS Xの最新アップデートを公開した。このアップデートで新しく追加された機能には、ウィジェットの信頼性を検証する機能が含まれていた。ウィジェットとは、さまざまな便利な情報をMacに届けてくれる小さなソフトウェアである。
Microsoftの「Windows Genuine Advantage(WGA) Notification」プログラムが先ごろ問題になったことで、Appleがユーザーに無許可で情報を集めようとしていることに、一部のブロガーが懸念を抱き始めている。Microsoftはプレリリース版のWGAをWindowsの定期アップデートと一緒に配布している。WGAはWindows PCに正規版のWindows OSがインストールされているか検証するプログラムである。しかし、Microsoftは、ユーザーに通知をしないというWGAのインストール方法が激しい非難を受けたことから、WGAの削除方法をウェブサイトに掲載した。
Appleの広報担当者によると、同社のウィジェット検証ソフトウェア「Dashboard Advisory」はセキュリティ機能の一部だという。同広報担当者は声明で「Appleはユーザーのプライバシーを厳守している。Dashboard Advisory機能はセキュリティツールで、サードパーティーのサイトからダウンロードされたウィジェットが適切なバージョンであるかを検証するだけだ。ユーザーの個人情報がAppleに送信されているということはない」と述べた。
Dashboard Advisoryが検証するのはウィジェットだけで、その他OSに関わる部分には及ばない。Appleウェブサイトのダウンロードページで入手できるウィジェットは、Appleではなく、ウィジェット開発企業が実際にはホスティングしている。Dashboard Advisoryは、Appleのダウンロードページで掲載されているウィジェットとMacにインストールされたものが同一であるか検証し、ユーザーに異なるプログラムをインストールさせる偽のリンクを防止する。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。 海外CNET Networksの記事へ
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