シマンテックは3月24日、Winnyなどを介して情報漏えいを引き起こすAntinnyワームを駆除する「Antinny駆除ツール」の配布を開始した。同ツールは、シマンテック製品がインストールされていないPCでも使用できる。
Antinnyワームは、ファイル共有ソフトWinnyを経由して感染するワーム。今回配布されるAntinny駆除ツールは、Winny経由として報告されている全56種のAntinnyワームおよびトロイの木馬に対応しており、ツールが実行されたPC上のディスクを検索し、Antinnyに関連するプロセスを終了させ、Antinny本体と関連するファイルを削除することができる。また、脅威によって追加されたレジストリ値も削除できる。
企業のネットワーク管理者は、管理者用のスイッチが提供されているので、これを利用してコマンドラインからAntinny駆除ツールを実行し、Antinnyに感染している各クライアントからAntinnyの駆除を行うことも可能だ。
シマンテックでは、同社ホームページで3月22日から無償配布している「Winny検索ツール」を使用し、Winnyが発見された場合、そのPCはAntinnyに感染している可能性があるので、Antinny駆除ツールを使用することを推奨している。
なお、シマンテックのウイルス対策製品の定義ファイルは、すでにAntinnyに対応済みだとしている。
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