インターネットイニシアティブ(IIJ)は、携帯電話向けの迷惑メール(スパム)を防止するために「Outbound Port 25 Blocking」(OP25B)という手法を10月18日から導入する。
スパム配信事業者は、契約したISPが管理する送信用メールサーバ(SMTPサーバ)を経由せずにTCP25番と呼ばれるポートを利用して通信し、あて先のSMTPサーバに直接接続してスパムを送信する。OP25Bは、このTCP25番を遮断することで、スパムを送信できないようにする。米国では多くのISPが実施している手法だ。
IIJは、個人向け接続サービスのIIJ4U、IIJmioでスパム配信事業者がオンラインサインアップで入会して、スパムを配信していることが多いと説明している。なかでも携帯電話向けのスパムが多いという。
このような事態を受けて、IIJはIIJ4UとIIJmioにOP25Bを導入する。IIJが指定するSMTPサーバを経由しないメール送信を禁止することで、携帯電話向けのスパムを防止する。
IIJはスパム対策として、送信ドメイン認証技術を導入していくとしている。11月中にも個人向けで開始し、12月中には法人向けのIIJポストオフィスサービス、IIJメールゲートウェイサービスでも始める予定。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス