CNET News.comが入手した情報によると、セキュリティソフトウェアメーカーのMcAfeeが、Wireless Security Corp.を買収し、一般ユーザー向けのWi-Fiセキュリティ製品市場における存在感を強化する計画を、早ければ米国時間2日にも発表する見通しだという。
この買収により、McAfeeは一般ユーザー向けの新たなセキュリティソフトウェアを手にすることになる。その結果、同社は、America Onlineのようなサービスプロバイダを通じて、サービスプロバイダのエンドユーザー向けにセキュリティサービスを提供できるようになると、両社の事情に詳しい情報筋は説明している。
両社の関係者からはコメントを得られなかった。
Wireless SecurityはすでにMcAfeeと取引がある。McAfeeが顧客に提供しているWi-FiScanサービスでは、Wireless Securityの技術が利用されている。このサービスは、一般ユーザーや小さな企業が、利用中の無線ネットワークや無線機器の状態を監視し、アクセス権限のない侵入者がユーザーのアクセスポイントに接続しようとしていないか調べられるようにするものだ。
McAfeeは、この技術を利用して、いずれは一般ユーザーに定期契約サービスを売り込めるようになるかもしれない。また、AOLのようなISPに会員向けのプレミアムサービスとして提供する方法も考えられる。
しかし、こうした有料サービスが一般ユーザーに受け入れられるかどうかは、まだはっきりしない。
「McAfeeは、このサービスを何万人かに売り込めるかもしれない。しかし、顧客の規模は何百万単位にはならないだろう」とこの情報筋は指摘する。しかし、この人物は「こうしたサービスを開始することによって、McAfeeはSymantecやMicrosoftのような競争相手に対し、わずかながらでも差をつけることができる」とも述べる。
また、Wireless Securityは企業顧客向けに「WSC Guard」という製品も提供している。これは、認証や暗号化、自動セキュリティアップデート、侵入検知などの機能を持つ製品だ。
一部の業界観測筋はWireless Securityの技術を「エレガント」と評している。だが、両社の事情に詳しい情報筋は、この買収の背景には、自社製品をグローバルに展開したいと考えるWireless Securityが、McAfeeのチャネルに目をつけたという事情があると指摘している。
この情報筋によると、Wireless Securityの製品は買収後、McAfeeのマネージドサービスの一部として提供されるという。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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