Facebookは先ごろ、これまで厳重に守られていたプロフィールコンテンツのかなり多くの部分をデフォルトで公開する変更を施したが、それを受けて、Facebookのプライバシー設定をより容易にリセットできるようにするサードパーティー製アプリケーションがいくつか登場した。
ファイアウォールやスパムフィルタを手がけるUntangleは米国時間5月17日、「SaveFace」と呼ばれるツールをローンチした。SaveFaceはブラウザブックマークユーティリティという形をとっており、連絡先情報、友人リストやつながり、ウォールへの書き込みなど、Facebookの可能な限り多くのプロフィール項目を「友達のみ」に設定する。
Untangleの最高経営責任者(CEO)であるBob Walters氏は声明で、「われわれは、顧客が2005年のFacebookへ戻るのを支援したいと考えた」と述べ、Facebookの現在のプライバシコントロールについて、「非常識」であり、扱いにくいとしている。
さらに、独立系の開発者も17日に「ReclaimPrivacy.org」と呼ばれる同様のツールを公開した。このツールは、Facebookメンバーのプライバシ設定をスキャンして、意図せず公開される可能性のあるプロフィール項目に印を付ける。その後、SaveFaceと同様に、それらの項目をリセットすることが可能だ。いずれのアプリケーションもオープンソースである。
Facebookがこれらのアプリケーションについて、どのように考えているのかは不明だ。しかし、Facebookがプライバシの侵害を理由に、ほかのユーザーとの「友達関係を絶つ」アプリケーションを公然と禁止したことを考えると、プライバシ設定を変更するサービスにも異議を唱えるかもしれない。確かに、ReclaimPrivacyとSaveFaceはFacebookの開発者プラットフォーム上で構築されているわけではないので、それらに適用されるルールも異なる可能性がある。
それでも、Facebookはこれらのサービスを残しておきたいと考えているかもしれない。なぜなら、ある意味で、これらのツールはユーザーに安心感を与え、その過程で、(Facebookがそれに値するかどうかは関係なく)Facebookに対する批判が収まる可能性があるからだ。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。原文へ
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