Googleの「Chrome」は、3月の世界のウェブブラウザ利用で「Firefox」の約4分の1のシェアを確保するに至り、他の主要なライバルを上回る成長を記録した。
Net Applicationsが米国時間4月1日に発表した速報データによれば、Chromeのブラウザ利用シェアは、2月の5.6%から3月は6.1%まで増加した。同社は、ウェブサイトの巨大なネットワーク上でブラウザの利用をモニタ分析している。
Firefoxのシェアも、2月の24.2%から3月は24.5%まで上がっており、「Safari」は4.5%から4.7%へと上昇している。
一方、「Opera」のシェアは、2.4%のまま変わっていない。Microsoftの「Internet Explorer(IE)」は、利用シェアの観点からは2位以下に大きく差をつけるトップの座を守っているものの、引き続きシェアの減少が見られており、2月の61.6%から3月は60.7%に下落した。
ブラウザ市場における競争は、ますます熾烈なものになっている。SafariおよびChromeは、ともにオープンソースの「WebKit」を基盤に据えてはいるものの、Chromeの開発者は可能な限り開発速度を速めようとしている。
MozillaのFirefoxは、IEではない異なるブラウザを求める人々にとって、主要な別の選択肢を提供してきた。とはいえ、Firefoxのシェアの伸びは、同じくテクノロジ系の知識が豊富なユーザー向けとなるChromeの出現で停滞気味となってしまった。Firefoxは、新機能およびパフォーマンスへの新たな注力で応じているものの、ブラウザ競争で最も興味深い新たな傾向としては、MicrosoftのIEが新開発の姿勢を強めたことがある。
Mozillaは3月31日、異なる観点からの定量的なリポートとして、初の「Mozilla Metrics Report」を発表した。
StatCounter、Quantcast、Gemius、Net Applicationsという4つの組織からの統計を組み合わせた同リポートは、Net Applicationsからのみのデータよりも非常に優れていると、Mozillaは語っている。Mozillaは「Firefoxの世界的な市場シェアが30%に迫ってきている」と明らかにした。
Mozillaが発表したリポートから判明した別の興味深いポイントとしては、「典型的なユーザーは同時に2つか3つのタブを開いていることがわかった」とされている。とはいえ、1週間に渡るテストで、あるユーザーは600以上のタブを同時に開いていたことも明らかになっている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。原文へ
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