Google Appsのようなプロジェクトに全力を注いではいるものの、やはりGoogleにとっては検索および検索広告においてトップに君臨し続けることこそが最大の目標である。Googleが米国時間9月9日にウェブキャストした投資家向けの会見は、こんなことを経済アナリストらに再認識させる内容だった。
Googleの最高財務責任者(CFO)であるPatrick Pichette氏とその他数名の幹部らは9日、投資家向けの会見を主催した。戦略の大きな変更や新製品が発表されることはなかったもの、検索における最近の成果が紹介された。中でも特筆すべきは、検索結果ページの上部または右側にあるテキスト広告のすぐ下に最近追加されたビデオ広告だろう。このビデオ広告は、そのページ上で再生することができる。
ReelSEOによると、一部のユーザーは先週からこのビデオ広告を目にしているとのことだが、Googleは広告主らに対し、テキスト広告へのビデオトレーラーの挿入を可能とした。GoogleのAdWordsチームのビジネス製品管理ディレクターであるNick Fox氏は、「ビデオは多くのケースにおいて、情報提供のための最良の手段である」と述べた。
例としてFox氏は、Electronic Artsが新商品であるTiger Woodsのビデオゲームの広告内でビデオトレーラーを使用する様子を示した。これにより、Googleが支配的なインターネット企業へと成長するために使用してきたテキスト広告と、巻き返しを狙うYahooなどの他社が取り組むディスプレイ広告が融合することになる。
J.P. MorganのImran Khan氏は今回のウェブキャストの後に発表した調査メモにおいて、「Googleは、自社のテキスト広告形式にこれまであまり変更を加えてこなかったが、現在はこれを大きな機会としてとらえている」と記している。広告主のウェブサイトを表示するクリック、または、ビデオの再生によって課金することができるため、これまでには存在しなかった収益源が加わることになる。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。 原文へ
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