岡山県警察本部生活環境課、生活安全企画課、岡山西警察署は7月13日、権利者に無断で携帯電話向けの音楽ファイルを送信可能な状態にしていたとして、ウインズコミュニケーションズ取締役会長の藤井功年容疑者と、代表取締役社長の隅川雅樹容疑者の2名を著作隣接権侵害の容疑で逮捕した。
調べによると、この2人は共謀のうえ、岡山市内に設置されたサーバに「着うたキングダム」という名称のモバイルサイトを開設。エピックレコードジャパンとエイベックス・エンタテインメントが権利を持つ音楽ファイルを無断でアップロードし、不特定多数がダウンロードできる状態にしていたという。着うたキングダムではこれまでにのべ95万4000曲がダウンロードされていたとのこと。
着うたキングダムは会員制サイトで、ユーザーは友人を紹介したり、広告をクリックしたりしてポイントを貯め、音楽ファイルをダウンロードするようになっていた。警察の調べでは、2人は着うたキングダムに音楽ファイルを自動的にアップロードするシステムも管理、運営していたという。
社団法人日本音楽著作権協会(JASRAC)によれば、携帯電話向けの音楽配信サイトを管理、運営する法人が摘発されたのは初めてとのことだ。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」