違法着うたに1800万円の損害賠償請求--レコード会社19社が合同で

永井美智子(編集部)2009年02月10日 19時11分

 日本レコード協会に所属するレコード会社19社が2月3日、携帯電話向けに違法な音楽配信をしていた4名に対して損害賠償を請求した。賠償請求額は19社合計で約1800万円となる。

 この請求は携帯電話向けの違法音楽配信で2007年に山口県岩国警察署に逮捕された4名に対して行われた。19社が著作隣接権を持つ1000曲以上の音源をこの4名が無断で送信可能にしたことに対する賠償だという。

 この4名のうち、1名の男性は携帯電話向けのインターネットサイト「DXチャンネル」などを開設、運営し、自ら音源をアップロードしていた。この行為が著作隣接権侵害にあたるとして、山口県岩国警察署は2007年5月14日に男性を逮捕。同年7月26日に山口地方裁判所が懲役1年執行猶予3年の判決を下している。

 残りの男性2名と女性1名は、2007年7月および9月、DXチャンネルなどに音源を違法にアップロードしていたとして逮捕された。山口地方裁判所はこの3名に対し罰金刑を下している。

 日本レコード協会の調査によると、権利者に無断で携帯電話向けにアップロードされた音楽ファイルは、年間で4億700万回ダウンロードされているという。

 今回、損害賠償請求をしたのは以下の19社となっている。

  • コロムビアミュージックエンタテインメント
  • ビクターエンタテインメント
  • テイチクエンタテインメント
  • ユニバーサル ミュージック合同会社
  • EMIミュージック・ジャパン
  • 日本クラウン
  • 徳間ジャパンコミュニケーションズ
  • ポニーキャニオン
  • ワーナーミュージック・ジャパン
  • バップ
  • ビーイング
  • ジェイ・ストーム
  • エスエムイーレコーズ
  • エピックレコードジャパン
  • キューンレコード
  • ソニー・ミュージックレコーズ
  • ソニー・ミュージックアソシエイテッドレコーズ
  • BMG JAPAN
  • エイベックス・エンタテインメント

CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)

-PR-企画特集

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]