Facebookは同社の開発者ブログで、非営利団体OpenID Foundationの理事会に参加し、2月にOpenID Design Summitを開催することを発表した。
Facebookが独自の共通ログイン規格「Facebook Connect」を開発したことを考慮すると、この動きは意外といえる。Facebook Connectは理論的に、OpenID規格と競合している。Facebookはまだ2つの規格に互換性をもたせると正式に発表していない。そして、OpenIDに参加してイベントを主催しただけでは、Facebookは本質的にプロプライエタリすぎると主張するオープンソース支持者の批判をかわすことはできないだろう。
OpenIDのブログによると、OpenID Foundationの理事会には、FacebookのエンジニアであるLuke Shepard氏が就任するという。Shepard氏は、Facebookにおいて「社内の強力なOpenID支持者」であると同ブログは付け加えている。OpenIDの理事会は、Google、IBM、Microsoft、PayPal、VeriSign、米Yahooの代表者らと、7人の選出された「コミュニティー」メンバーから成っている。企業理事メンバーの多くが約1年前に参加しており、OpenIDの創始者の1人であるBrad Fitzpatrick氏は現在、Googleに勤務して「OpenSocial」開発者プラットフォーム規格の構築に携わっている。
David Recordon氏とChris Messina氏はOpenIDのブログで、「Facebook Connectは人気があって明確なユーザーエクスペリエンスを提供しており、われわれはコミュニティーにおいてFacebookと協力してOpenIDのユーザビリティを改善し、リーチを広げることを楽しみにしている」と記した。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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