コードギアス製作委員会とNECビッグローブ(ビッグローブ)は9月8日、テレビアニメ「コードギアス 反逆のルルーシュ R2」のキャラクター音声をインターネット上で自由に作成できる音声合成サービスの提供を開始する。
これは、同日公開となったビッグローブの音声合成サービスポータル「KoeLabo(コエラボ)」の第1弾サービスとして提供されるもの。ユーザーは、自身の入力したテキストをリアルタイムで合成し、コードギアスのキャラクターで声優の福山潤さん演じる「ルルーシュ(劇中で演じる『ゼロ』の口調となる)」、同じく声優のゆかなさん演じる「C.C.(シーツー)」に読み上げさせることができる。
作成した合成音声はアクセントやテンポ(音のスピード)、ピッチ(音の高低)などを細かく調整することが可能で、同じ発音であってもさまざまな感情の音声表現ができるという。
サービスは15文字までの合成ができる無料版と、50文字までの合成ができるほか、作成した音声を無制限に保存できる有料版(BitCashで30日350円、90日950円。キャラクター単位の課金)を用意。有料版では作成した音声をブログパーツとして利用できるほか、WAVおよびMP3形式でダウンロードすることも可能だ。また、音声を複数つなげてショートストーリーを作るプレイリスト機能も用意する。
このサービスにはNEC中央研究所が開発した音声合成技術が活用されている。ビッグローブでは2007年、この技術の商用利用に向け、テレビアニメ「ローゼンメイデン」のキャラクター「真紅」を使った音声合成の実験サイト「Alice Project」を公開(現在は公開終了)している。同社では、その実験結果を元に音声合成技術の精度を向上させ今回の商用化に至ったのだという。
コードギアス製作委員会は、アニメの放送に加え、ウェブなどでユーザー参加型のコンテンツを提供することで、ファンの満足度向上やグッズ・DVD販売などビジネスの拡大を図ることをねらっており、今回のサービス提供もその一環となる。
またビッグローブでは、9月中にもKoeLaboに作成した音声に対するコメント機能などを追加し、のコミュニティ機能を強化していく予定。今後はさまざまアニメーション作品、同社が提供する動画配信サービスやEコマースなど連携し、アニメファンをターゲットとしたビジネスを展開したい考えだ。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
地味ながら負荷の高い議事録作成作業に衝撃
使って納得「自動議事録作成マシン」の実力
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス