Facebookは米国時間4月15日、ユーザーが数多くの外部ソーシャルメディアでの活動を自分のプロフィール上の「Mini-Feed」にインポートできるオプションを追加したことを、自社のブログで発表した。
現時点でこの機能が使えるのは、地元店舗レビューサイトのYelp、ソーシャルブックマークサービスのdel.icio.us(Yahooが所有)、それに写真共有サイトのFlickr(これもYahooが所有)とPicasa(Googleが所有)に限られている。しかし、Diggなどさらに多くのサイトにも近々対応することを、FacebookのエンジニアであるHarry Huai Wang氏はユーザーに約束している。
最近では、ホットな話題はソーシャルネットワーキングに集まる傾向にあるため、PownceやPlaxoなど多数のサイトで、ユーザーが外部サイトのフィードを取り込めるオプションを提供している。また、まったく新しいジャンルとなる、いわゆる「ライフストリーミング」サービスを提供するFriendFeedやSocialThingなどのサイトが誕生し、友人たちの活動をすべて1カ所で追跡できるようにしたいと考える熱狂的なソーシャルメディアユーザーが利用している。
ただし、Facebookの場合にはやや奇妙な点がある。ソーシャルメディアサイトとして最も人気の高いFacebookには、独自の開発者用プラットフォームで構築されたアプリケーションがすでに複数あり、これらを使ってMini-Feedにアップデートを取り込むことが可能だ。そのため、一見すると今回のオプションはやや余分なものに思われる。
しかし、Mini-Feedのインポート機能は、利用にあたってFacebookにアプリケーションをインストールする必要がなく(つまり、こちらの方が簡単だ)、Facebookで物議をかもした広告機能「Beacon」(Yelpはこのパートナーだ)と違って完全なオプトイン方式だ。Facebookは、Yelp、Picasa、Flickr、それにdel.icio.usが公式な「パートナー」なのかという問いかけに対してまだ回答していないが、もしそうなら、Facebookにはそこからいくらかの収入を得るチャンスがあることになる。これが事実であれば、興味深い戦略的展開だ。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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