中国がGoogle、MicrosoftおよびYahooによって運営されている国外検索エンジンからのトラフィックを自国の検索エンジンBaidu.comにリダイレクトしているとの報告が表面化した。
オンラインの各種報告によると、Google.com、Microsoft のLive.comおよびYahoo.comの検索サイトにアクセスしようとした中国の一部のオンラインユーザーが中国を拠点とするBaidu.comにリダイレクトされたという。
ブログサイトのTechCrunchは、Googleのブログ検索エンジンへの中国からのトラフィックがBaiduにリダイレクトされたと報告している。また同ブログサイトは、他の2つの大手検索エンジンでも同様の状況が確認されたという別の記事を後から発表している。
上海のCB Richard Ellisでマネージャーを務めるVivian Wong氏は、3つの検索エンジンを訪れようとすると、代わりにBaiduのホームページが表示されたと語っている。
北京に拠点を置くDavid Feng氏は現地時間10月18日に自身のブログで、GoogleとYahooにはアクセスできたがMicrosoftのLive.comやYahoo傘下の検索エンジンAltaVistaにはアクセスできなかったと書いている。
一方、北京のDragon Portsで最高経営責任者(CEO)を務めるOri Elraviv氏はこれらのサイトに何の問題もなくアクセスできたと述べている。「そのようなことが起こるとは本当に信じられない。サービスをブロックするのと競合会社にリダイレクトするのは全く別の話だ」。Dragon Portsはモバイルアプリケーションを開発している。
しかしGoogleはトラフィックのリダイレクトの事実があったことを確認した。GoogleはThe Registerと検索エンジンに詳しいブロガーのDanny Sullivan氏の両者からの問い合わせに対し、似た内容の声明を次のように送っている。「これは明らかに残念だが、以前にもこのようなことがあった。非常に近い将来にはユーザーがサービスを再び利用できるようになると確信している」
中国は以前にもインターネット検閲の疑惑が持たれたことがあるが、政府はこのような主張を否定している。
ちなみにGoogleはBaiduの少数株主だったが、2006年に株式を売却した。Googleの中国版であるGoogle.cnの構築に注力するためと説明している。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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